一見、何の変哲もないフォーム材に見えるレガボンドＳですが、何と、のりを使っていないのにつけたりはがしたり繰り返し使用できる仮固定材なのです。その特徴と用途を御紹介します。
（拡大写真）レガボンドＳはアクリル系のフォーム材で、裏側には粘着剤が塗布されていますが表側は何もないように見えます。触ってみてもそれほどの強いベタつきはありません。しかし、この表側でつけたりはがしたりが自由にできるのです。
実は、この表側は特殊吸着構造になっています。フォーム表面の細かい気泡の一つ一つが小さなミクロの吸盤になっていると考えていただくとわかりやすいでしょう。つまり、吸盤がつくような平滑な面であれば材質を選ばず仮固定ができるのです。また、表面にゴミや汚れ等がつきますとだんだん吸着しにくくなってきますが、その際はウェットティッシュ等できれいにふきとっていただければまた吸着力が復活し、半永久的に使用可能です。
では、具体的な用途を御紹介します。最も一般的なのは、パネル･表示板の固定です。従来、壁面に表示板などを一時的に取り付ける際、ビス･釘や両面テープ等が使われているかと思います。この場合取り外した後ビス穴が残ったり、のりがベタベタに残ったり、はがれなくなってしまったりして嫌なものです。 しかし、レガボンドＳの粘着面をパネルの裏面に貼り付け、壁面に押し付けるだけでパネル固定が簡単にできます。しかも、貼り直しや位置の変更も自由自在です。
スマートフォンやタブレットのケースへの固定用シートとして最適で、つけたりはがしたりを非常にスムーズに行なうことができますし、前面カバーの裏に貼りますと持ち運びの際カバーが開かず快適です。スマートフォンの背面に取り付けるリングホルダーの固定用にも使われています。
スマートフォンなどの液晶ディスプレイ周りの防塵クッションとして使用しますと、吸着でピッタリと固定される為液晶画面へのゴミや埃の侵入を非常に効果的に防ぐことができます。しかもメンテナンスの際にはきれいにはがすことが可能です。フォームが非常に軟らかい為液晶のにじみも起きにくく、また衝撃吸収性がありますので、落下時の強化ガラス窓などの破損防止にも役立ちます。バッテリーが動かないように仮固定する用途にも最適です、また、マイク周り・スピーカー周りのリング状クッションとして使用しますと、密着効果により音モレや雑音を防ぎ音質が向上します。
レガボンドＳは軽量物のゴム足用途にも最適な製品です。例えばスマートフォン、タブレットなどの充電器やスタンドのゴム足やスマートスピーカー・ICカードリーダーの底面などに使用しますと、机などにピッタリ固定できますので本体を立てた際に倒れたりするのを防げるだけでなく、立てた状態でボタン操作しても倒れたりズレたりすることなく使用できますので、非常に快適です。
マグネットは様々な場所で広く使われていますが、最近クリーンルームやコンピュータ周り等マグネットが嫌がられる環境が増えてきています。マグネット代わりにレガボンドＳをお使いいただくと、機器の誤作動等の心配もありません。また、マグネットはスチール等の金属類にしかつきませんが、レガボンドＳは平滑な面なら何にでもつきます。さらに、いろいろな大きさや形状に切って吸着シートとして使えるので大変便利です。
例えば身の回りの事務用品や家庭用品でも、テープカッターや鉛筆立ての底（転倒防止）、ブックエンドの下（ズレ防止）、鏡などに貼れる歯ブラシ入れ、冷蔵庫やガラス面に貼れるレターラック、カーペットの裏のすべり止め、といろいろな所でレガボンドＳは採用されています。
その他アイデア次第で、どんどん用途は広がるのではないでしょうか？
「のりを使わずに、つけたりはがしたりできる。」という吸着フォームの特徴を生かした用途に、吸着テープレガボンドＳを是非一度お試し下さい！
しわの原因となりますので、巻きをゆるめずしっかり巻いた状態で保管して下さい。
レガボンドSの適切な貼り付けサイズは、吸着による固定力とはがす際のはがしやすさのバランスにより決まります。吸着力は貼り付ける相手方の表面状態や力のかかる方向、その他様々な条件により変わりますので、実際のご使用条件の下でいろいろなサイズにてお試しの上、ご使用下さい。
対象物に貼り付ける際、粘着面のはく離紙を完全にはがしてしまいますと、貼り付けの際に対象物と粘着剤の間に空気が入りやすいので、はく離紙の端から少しだけはがし、端から少しずつローラーや布、指などで空気を押し出しながら貼っていき、さらにはく離紙をはがしつつ丁寧に貼っていただくと、きれいに貼り付けができます。
吸着面が汚れたり、チリやほこりがついて吸着しにくくなった場合、ウェットティッシュなどで拭き取っていただくか、少量の水ですすいで汚れを落としていただくと吸着力が復活します。弱めのセロファンテープやマスキングテープなどで汚れを取っていただいてもOKです。
貼り付ける面の材質や使用環境条件などによって吸着力が著しく強くなる場合があります。また例えばレガボンドSを貼り付けた状態で高温下に置かれ、常温に戻りますと吸盤内の空気が収縮して吸着力が大きく上がる場合があります。もしはがす際に吸着力が強く感じられた場合は、フォームが裂けてしまわないよう端からゆっくりとはがすようにして下さい。それでもはがしにくい場合は、吸着面を少量の水で濡らしますとはがすことができ、水分を乾かせば再び吸着が可能です。
レガボンドSは吸着力が非常に強く、特に夏場などは高温でフォームが柔らかくなる為さらに吸着が強く作用して保護フィルムがはがしにくい場合があります。その場合セロファンテープや梱包テープなどを保護フィルムの端に貼り、レガボンドの面と垂直方向にテープを勢いよく引き上げますと、保護フィルムが吸着面から浮いてはがしやすくなります。
吸着面の保護フィルムを別のフィルムに貼り替える場合、はく離処理のされていない生のフィルムを使用しますと、非常に強く吸着してはがしにくくなる場合があります。これは新品のフィルムの平滑性が非常に高い為、レガボンドSの吸着面がぴったりと密着してしまうことによります。保護フィルムを貼り替える場合、はく離紙やはく離フィルムなどをご使用いただくことをおすすめ致します。
